厳選されたパート
母方のおばさんが、1年ちょっと前に胃がんで手術をしました。
検査で胃がんと分かったあと、入院して胃を切除する手術を受けて、退院するまで約一ヶ月と、あっというまの出来事でした。
子どものころからお世話になっていて、結婚してからは家が近くなったこともあり、お見舞いに何度か出かけては、その後の様子を心配していました。
幸いなことに、現在までの経過は非常に順調です。
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退院した直後から食事はちゃんととれていて、痛みや吐き気などはほとんど起きていません。何ヶ月かごとの検査の結果だけは、「精神的に胃が痛む」などと半分冗談のような心配をしていましたが、結果が問題ないと知ると急にまた元気を取り戻しています。
ちょうど旦那さんが定年をむかえたので、体調が落ち着いてからは日帰りのバス旅行や、実家の鹿児島に長く帰省したりしていました。
体が丈夫になってきたと自信がでてきたのか、2ヶ月ほど前からパートで働くようになりました。旦那さんとはじめた市民菜園で知り合った女性に誘われたんだそうです。
その女性はおなじパートを10何年続けていて、数年前に胃がんとはまたちがう深刻な病気にかかりました。パートを辞めざるをえなくなって手術をし、リハビリをしているとき「もし体調がよければ」と元のパート先に声をかけてもらって、復帰したそうです。
そんな経緯があるので、体を動かしていたほうが病気になりにくいと言って、気楽におばさんにすすめてくれたそうです。
パートで働くと聞いて、ぼくらは心配しました。もちろん、だんなさんはいい顔をしませんでした。だれより本人がいちばん心配だったはずで、「体調に響くようならすぐにやめさせてもらう」と話していました。
それが、同年代の女性たちの多いパートで体を動かし、口をそれ以上に動かしながら働いていると、病気の不安を忘れられて楽しいと言っています。
担当のお医者さんからも問題ないとお墨付きをもらって、パート仕事がおばさんのあたらしい楽しみになっていくかもしれません。